『systemd で定期実行をする』というよくある内容ですが、設定できたつもりになってた自分自身の反省を兼ねてメモしておきます。 （細かい設定方法については説明しません。）
systemd などのタスク系に関しては、うまく動いてるかの確認がより大事になってきます。
[目次]
環境
以下内容は ubuntu の 20.04.2 で動作確認してます。
$ uname -a Linux ubuntu 5.4.0-1045-raspi #49-Ubuntu SMP PREEMPT Wed Sep 29 17:49:16 UTC 2021 aarch64 aarch64 aarch64 GNU/Linux
systemd による設定内容は /etc/systemd/system にあります。
$ ls /etc/systemd/system
ここにいい感じにファイルを追加していきます。
Service の作成
実行の主体となる Service 設定を定義します。
$ cat update-mydns.service [Unit] Description = Login mydns scripts [Service] User=ubuntu Group=ubuntu Type=oneshot WorkingDirectory=/home/ubuntu/work/worker ExecStart=/home/ubuntu/work/worker/login-mydns.sh [Install] WantedBy=multi-user.target
login-mydns.sh には実行権限をつけました。
chmod +x /home/ubuntu/work/worker/login-mydns.sh
Timer の作成
作成した Service をどのような頻度・間隔で実行するかを定義します。
$ cat update-mydns.timer [Unit] Description=Update mydns timer [Timer] OnBootSec=5min OnUnitActiveSec=5min [Install] WantedBy=timers.target
- OnUnitActiveSec
- 最終に実行されてからどれくらい時間が経ったら実行するか
- OnBootSec
- OS が起動後、どのくらい時間が経ったら実行するか
設定反映
# 設定ファイルを変更した後に毎回必要。 sudo systemctl daemon-reload sudo systemctl enable update-mydns.timer sudo systemctl start update-mydns.timer # restart する場合。 sudo systemctl restart update-mydns.timer
動作確認
自分の場合ですが、設定ミスにより1ヶ月ほど timer が動作してないことがありました。
そうならないためにも、設定後はぜひ動いてることを確認しましょう。
systemctl status を叩き、Active と Trigger を確認します。
以下のように表示されていれば問題ないです。
- Active: active
- Trigger: 次に実行される日時
$ systemctl status update-mydns.timer ● update-mydns.timer - Update mydns timer Loaded: loaded (/etc/systemd/system/update-mydns.timer; enabled; vendor preset: enabled) Active: active (waiting) since Sun 2024-01-14 15:09:46 UTC; 17min ago Trigger: Sun 2024-01-14 15:29:51 UTC; 2min 27s left Triggers: ● update-mydns.service Jan 14 15:09:46 ubuntu systemd[1]: Stopped Update mydns timer. Jan 14 15:09:46 ubuntu systemd[1]: Stopping Update mydns timer. Jan 14 15:09:46 ubuntu systemd[1]: Started Update mydns timer.
また実行が失敗したりしてないか、ログも確認しておきます。 （path が見つからなかったり実行権限がなかったりと、普通のスクリプトよりはエラーが発生しやすいので）
$ journalctl -u update-mydns.service $ journalctl -u update-mydns.timer
失敗談
ちなみに自分は以下のように Timer セクションを書いたまま、実行され続けている気になっていました。
[Timer] OnUnitActiveSec=5min Persistent=true
Persistent=true に関しては、システム異常などにより最後の起動時間から指定以上経ってた場合、即座に実行させるためのものらしいです。
（OnCalendar と一緒に使うことが多分必要なんだろう。）
後々 status を見てみると、どうやら Trigger に n/a になってしまっていました。
$ systemctl status update-mydns.timer ● update-mydns.timer - Update mydns timer Loaded: loaded (/etc/systemd/system/update-mydns.timer; enabled; vendor preset: enabled) Active: active (elapsed) since Fri 2023-12-08 13:56:12 UTC; 1 months 6 days ago Trigger: n/a Triggers: ● update-mydns.service
