ファイル検索をする方法として、今回はlocateとfindのコマンドを整理しておきます。
ファイル名はわかっている時はlocate、更新日時やサイズなどで詳細な検索をかけたいときはfind、と使い分けたらいいのかなと思っています。
locate
$ man locate
NAME
locate -- find filenames quickly
SYNOPSIS
locate [-0Scims] [-l limit] [-d database] pattern ...
...
とあるように、高速にファイルを見つけてくれるんだと思います。
ubuntuの場合は、mlocateを別途インストールする必要があります。
$ sudo apt install mlocate
使い方
次の例のように、locate(mlocate)の後に続いてパターンを記述します。
# -i は ignore case (大文字小文字を無視)
$ mlocate /home/*/readme.md
find
手始めに manual を見てみましょう
$ man find FIND(1) NAME find - search for files in a directory hierarchy SYNOPSIS find [-H] [-L] [-P] [-D debugopts] [-Olevel] [starting-point...] [expression]
オプション
findは優秀なコマンドなので（？）、オプションが50個以上存在します。
その中でも有名なものについていくつか確認してみようと思います。
| オプション | 説明 |
|---|---|
| -atime n | n 日を境にアクセスがあった |
| -ctime n | n 日を境に i ノードの変化があった |
| -group g | グループ g に属する |
| -link n | n 個のハードリンクを持つ |
| -ls | 詳しく表示する |
| -mtime n | n 日を境に変更があった |
| -name 'pattern' | パターンにマッチするファイル名 |
| -prune | 再帰的に検索しない |
| -size n | size n のもののみ |
| -type t | タイプが t のもののみ |
| -user u | ユーザー u が所有するもの |
使用例
オプションの説明の中で、「〜を境に」という表現をしたと思うのですが、その点について説明します。
findのオプションでは、1つのオプションで特定の期日よりも前も後も両方の指定が可能で、値の正負で判断しています。
つまり、
- 境界よりも前の日付のファイルに対してはプラスの値（+7など）
- 境界より直近の日付のファイルに対してはマイナスの値（-7など）
- ジャストのものはちょうどの値（7など）
で指定するというルールになっています。
# 確認 $ ls -l total 12 -rw-rw-r-- 1 ubuntu ubuntu 44 Aug 8 07:25 command-file -rw-rw-r-- 1 ubuntu ubuntu 3030 Jul 26 15:19 ipaddress.txt -rw-rw-r-- 1 ubuntu ubuntu 34 Aug 7 05:30 test.sh # フォルダを指定しなければ、カレントディレクトリから探す $ find -atime +1 # 一日よりも前（過去）にアクセスのあったファイル ./ipaddress.txt $ find -atime -1 # 直近一日の間にアクセスのあったファイル . ./command-file $ find -atime 1 # ジャスト一日前にアクセスのあったファイル ./test.sh # 木構造を持ったフォルダを作る $ mkdir pien $ touch pien/file{1..3} $ find * # デフォルトでは再帰的に検索される command-file ipaddress.txt pien pien/file3 pien/file2 pien/file1 test.sh # -prune オプションで入って行かせない $ find * -prune command-file ipaddress.txt pien test.sh # size option $ find -size 0 # サイズ 0 のものを探す ./pien/file3 ./pien/file2 ./pien/file1 $ find -size +1 # サイズが 1 kb より大きいもの . ./pien ./ipaddress.txt # この結果が微妙。。。 # 個人的には 1 kb 未満になってほしい $ find -size 1 # サイズが 1 kb のもの ./test.sh ./command-file $ find -size -1 # サイズが 1 kb より小さなもの ./pien/file3 ./pien/file2 ./pien/file1 # type option $ find -type d # only directory (d) . ./pien $ find -type f # only folder (f) ./test.sh ./pien/file3 ./pien/file2 ./pien/file1 ./command-file ./ipaddress.txt
おわりに
find のマニュアルを見ていて、
- search for <物>
- search <場所>
っていう文法を思い出しました（笑）
英語力を高めていきたいです。